朝鮮人従軍慰安婦与那国島慰霊祭&阿嘉島慰霊祭

バヨリン弾き

2013年03月19日 15:31



今日はいい天気ですね〜。
このままいい天気でいてくれたら干しっぱなしのお洗濯物も無事なのですが。。。。
やっぱり夕方のレッスンに行く前に取り込んでおきましょうかね。

昨日の雨は大変でしたね。
久しぶりの地滑りしそうなくらい降った雨。
潅水した所は大変でしたね。
沖縄は地滑りしやすい土地が多いので、気をつけなくっちゃあいけません。

まぁ、でも今日は晴れて良かった

さてさて、この間の記事にも書きましたが、今週末は与那国島と阿嘉島へ行きます。

まずは、スケジュールから。


与那国島アリラン音楽祭(前夜祭)
3月22日(金)19時〜与那国島久部良多目的集会所

朝鮮人従軍慰安婦与那国島慰霊祭
3月23日(土)朝8時〜 久部良漁港内 北公園 

阿嘉島アリラン平和音楽祭(前夜祭)
3月23日(土)19時〜阿嘉島総合振興センター

沖縄戦68年ー3・24阿嘉島合同慰霊祭
3月24日(日)朝9時〜



1944年末、この頃既に那覇は10・10空襲で焼け野原となり、県庁は普天間に移設されている頃です。
朝鮮人従軍慰安婦53名が、日本軍によって台湾から沖縄の宮古島へ連行される途中、与那国島の久部良港で、アメリカ軍の空爆により46名が虐殺されました。船に乗船していて助かった宮古島の軍医・池村氏の証言によって明らかにされた事件ですが、此の頃すでに各島々も米軍からの空爆を受けていて、異国の地で亡くなった軍夫や慰安婦の被害の実態は、あまり知られていません。故郷を離れて、戦地を軍と共に歩くことを強いられ、異国万里の地で殺された少女たちの恨(ハン)と解き、さまよえる霊魂が生まれ育った故郷へ帰れるように済州島から神房(シンバン)を通して祈りを捧げます。

教科書問題の際に、検定済の教科書をあれこれ見ましたが、大体、書かれているのは1945年4月の米軍の上陸の前に起こった集団自決〜本島上陸が中心になっています。それ以前は、台湾から本島にかけての離島が主な爆撃を受けた地域になりますし、飛行場建設の為に動員された本島の人や軍夫が行き帰りの船で爆撃を受けて亡くなったり、台湾へ疎開する船が攻撃を受けて沈没したり、対馬丸が沈没して、那覇が空襲を受けたのも、教科書に乗っている日付より前の段階です。

なので、集団自決を乗せたくない教科書は、4月に米軍の「沖縄本島」上陸のことから書き始めています。その前には台湾から本島近くの島々にかけて海でも、島でも、戦争の被害が沢山あったのに、4月からの事しか書いていません。本島で起きたことしか書かれないのは、残念ですね。

1945年3月26日8時4分、米軍が阿嘉島に上陸し、地上戦という意味での「沖縄戦」が始まりました。阿嘉島では、島民5名が米軍に射殺され、島民2名が日本軍に処刑され、多くの朝鮮人軍夫が日本軍に処刑されました。また朝鮮の少女と婦人7名が阿嘉島に1944年11月に連行され、日本軍の慰安婦として働かされて、「鉄の暴風」の中で6名が戦死しました。

教科書では、本島に上陸した所から書いている教科書がありますが、「米軍が最初に『沖縄』の地に上陸した」という定義で見たら、それは「阿嘉島」が最初です。近隣の島々を含め、今まで空からの攻撃だけと思っていたのが、地上にやってきたときの恐怖は、想像を超えたものだと思います。
表記は間違っていません。

本島での地上戦だけを載せているのは、離島をなおざりにしているようで、心が痛みます。
それは、島民をなおざりにしているだけでなく、離島を守るためにそこへ配属された軍人を、徴用された慰安婦や軍夫をもなおざりに扱っていると、私は思います。

「島で生きる」ということを考える時、やはりウヤファーフージの生きた道は、きちんと知りたいと思います。
島の運命は、島に住んでいる人たちによって決まって行くのだと思います。
先祖と同じ道を辿るのか。それとも、辿らないように努力するのか。


今日は青空の下で、戦闘機が飛ぶ音を聞きながら、「アトリエ太陽」の生徒たちとパッヘルベルのカノンの練習をしました。
いとも簡単に音は掻き消されてしまいますが、ひたむきに練習に励んでいます。

憲法が変えられようとしている今、心はまったく穏やかではありません。

パッヘルベルのカノンのチェロパートは、通奏低音で同じフレーズが延々とくり返されるだけです。
チェリストに取っては、弾き甲斐のある曲ではまったくありません。聞く人を喜ばせられる素晴らしい曲だと思います。
今、憲法を変えようとしている政治家の発想は、同じ通奏低音で「弾いている側が」つまんないし、面倒くさいから音を変えたい、と言っているように私には聞こえるのです。聞く人の都合では無くて弾く人の都合で音楽が変わるのは困りますね。


自衛隊がPKO活動でよその国の軍隊を守るように変えたい、という人がいますが、日本と違う憲法を持っている国の軍隊に、そんな他国の軍隊を守る余裕のある軍隊はありません。
何故なら、軍とはその国の税金で賄われているからです。

企業を守る為に、海外で働く日本人を守る為に自衛隊を派遣する法律を作りたい、という人がいます。
そんな法律を作っても、それを受け入れる国があるとは思えません。
我が国で、外国人が誘拐され殺害された時に、その国の軍が突入することをが許されるのでしょうか?

そういう危険なことを軽々しく発言することが、どれほど周辺国に脅威を与えているか、少し考えてほしいと思います。

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